あなたは知ってる?結婚指輪の歴史

大昔の文化における結婚指輪事情

結婚指輪のルーツは古代文化にさかのぼります。「いつ」とか「どの文化」とかいうのは明確ではありません。しかし少なくとも古代ローマ時代には、結婚が決まると花婿が花嫁に指輪を贈る習慣があったことがはっきりしています。「結婚が決まる」と贈るので、当時は結婚指輪は婚約指輪も兼ねていることがわかります。
純粋な「結婚指輪」が登場するのは、ヨーロッパにキリスト教が流入して以降のことです。「神に結婚を誓う」ことがキリスト教の結婚のやり方なので、当たり前といえば当たり前のことかもしれません。11世紀から13世紀の頃には、教会の結婚の儀式で指輪を交換することが習慣になり、花嫁には金の指輪そして花婿には鉄の指輪を贈り合うようになりました。

結婚指輪はキリスト教と共に、でも日本の場合は?

キリスト教という宗教と共に広まった、結婚指輪の交換の習慣ですが、次第に宗教を越えてひとつの習慣として定着して行きます。フランス革命以降は、教会での結婚式と共に「市庁舎の戸籍係での調印」という「民事婚」の制度も平行して始まったのですが、その際にも指輪の交換は付きものです。
日本において最初に広まって行った西洋式のジュエリーも指輪です。時代は江戸時代の後期、まだ鎖国中だったので長崎の出島が起点です。「結婚式における指輪の交換」が始まるのは、明治時代を待たなければなりません。日本においてこの習慣が広まるのは第2次世界大戦後、高度経済成長の時代です。昭和40年代には庶民の間にも結婚指輪の習慣が急速に広まり、現在のように既婚者はどんな宗教に従って結婚式を挙げたとしても、左の薬指に指輪をはめるのが当たり前という時代が到来するようになりました。
結婚指輪は日本においてはまだまだ新しい習慣なのです。